肌体力は「うるおい」で決まる

人間のからだは大人でもその60%は、水分で構成されています。

生まれたばかりの赤ちゃんなら75%、子どもでは70%が水分で成り立っています。

水は生きていくためにひじように重要な成分です。

皮膚にとってもその例外ではありません。

水は細胞の中や外にいろいろなかたちで含まれていて、皮膚がその機能を発揮するのに不可欠な存在です。

人類の遠い祖先をたどれば、海水の中での暮らしから、地上で生活するようになって、大気の乾燥から身を守る必要が生じ、全身が角質という水分蒸発を防ぐ皮膚層でおおわれるようになりました。

ただ、例外的に眼は角質化せず、透明な角膜のまま地上で暮らしています。

角質化すると光が通らず、ものが見えなくなってしまうからです。

その代わり、涙の水分と、まぶたのフチから分泌される皮脂のような脂肪分が層をなし、水分の蒸散を防いでいます。

皮膚の場合は、表面の角質層が乾燥を防ぐ役目をはたしています。

角質層がしっかりガードしてくれることで、内部の水分が失われるのを防いでくれているのです。

角質層が整っていて水分が保たれることで、健康でしなやかな肌が保たれ、いわば「体力のある肌」になれるのです。

だから、保湿ケアの目的は、ただ肌をふっくらさせて見た目をよくするだけではありません。

肌の基礎体力を維持してあげるうえで、とても大切なのです。

健康な肌を維持するには、次の3つの機能がスムーズにはたらいていることが重要です。

1.生まれ変わる

肌の奥にある基底層では、日々新しい細胞が生まれ、表皮細胞として成長しています。

やがて角質化しではがれ落ちるサイクルをくり返しています。

このサイクルをターンオーバーといいます。

ターンオーバーは平均約何45日間。

このサイクルは年齢を重ねるにつれて長くなっていく傾向にあります。

2.守る

からだにとって、肌は外界から異物やウイルスが入ったり、乾燥したりするのを防ぐガードマンです。

そのはたらきを担うのが角質層です。

角質層は大変薄いのですが、角質細胞と細胞間脂質がすきまなく詰まったシート状になっています。

3.めぐらせる

基底層の下にある真皮は、網の目のように血管がはりめぐらされています。

この血管の大きな役割は、皮膚を育む酸素と栄養を運ぶこと、そして、二酸化炭素と老廃物を回収することです