化粧水は手のひらでなじませる

まず化粧水を手にとり、手のひら全体に伸ばしてから、頬、額、あご、目のまわりと両手のひらを押さえつけるようにしてよくなじませましょう。

コットンはかならずしも使う必要はありません。

コットンに含ませる化粧水の量が足りなかったり、コットンで肌をこすったり、パタパタと叩いたりしてしまったりと、かえって肌の負担になりやすいのです。

どんなに上質のコットンでも、使い方を誤り、強くこすったりすれば、繊維の刺激で角質の表面を傷めてしまいます。

角質に傷がつくと、内部の水分が蒸発し、外からの刺激が入り込みやすくなります。

これではお手入れの意味がなくなってしまいます。

手のひらのほうがお肌にやさしくアプローチできますし、化粧水のムダもありません。

手が化粧水を吸ってしまうからコットンを使ったほうがいいという説もありますが、手のひらは角質層が厚く、とくに水分や異物が入り込みにくい特殊な皮膚なので心配いりません。

ただ、たっぷり化粧水を含ませて、やさしく押さえるようになじませたり、パックのように肌にのせて使うのならば、コットンは有用です。

ご自身の好みや使い勝手によって使い分けるといいでしょう。

乳液、クリーム、美容液の違いがわかりますか?

化粧水で肌をリセットしたら、いよいよ保湿の本番です。

保湿剤の種類は、乳液やクリーム、美容液がありますが、これらの棲み分け、使い分けはかならずしも明確ではありません。

ざっくり分けると、「化粧水」は汗に近いもの、「クリーム」は皮脂に近いもので、「乳液」はその中間で汗と皮脂のまじりあったものと理解するとわかりやすいと思います。

「美容液」については、化粧水や乳液に近いものに、肌によいといわれる機能成分を多く盛り込んだものと考えればいいでしょう。

どれもかならず使わないといけないものではなく、季節や肌のコンディションに合わせて、乳液だけ使ったり、美容液とクリームを組み合わせたり、肌がちょうどよくうるおったと感じる程度に自由に使っていいと思います。

乳液は適度に油分が含まれていて、水分の蒸散を防ぐ効果があります。

乳液に比べて油分の高いクリームは、肌になじみがよく、肌にしっかりとどまるので高い保温力を発摘します。

一見、年齢肌とは相性がよさそうですが、40~50代の方は、保湿力の高いクリームを使いすぎると、赤い小さな発疹が出る酒さ様皮膚炎というトラブルになることがあります(口のまわりだけ出る場合、口囲皮膚炎といいます)。

美容液については、小ぶりの容器に入っていかにも貴重で高級そうに売られているものが多いようですが、具体的に「こんなものが美容液を名乗れる」という定義はありません。

化粧水と乳液のあいだに属するようなテクスチャーで、美容成分を盛り込むことで、高級感やスペシャル感といった付加価値をつけて美容液として販売されています。

数万円もする美容液も登場していますが、美容液には肌の老化を食い止めるような劇的な効果はありません。

ただ、ヒアルロン酸やセラミドなど角質をうるおわせる成分が入っているので、使用感はとてもいいと思います。